こんにちは、Minisaki です。
本記事は、ブロガーのちきりんさんの著書「未来の働き方を考えよう」の感想です。
一言で言って
色々な現代の問題が人ごとでなくなり、
意識高くなくても行動しよう!と思える
そんな本でした。
この本はこんな人にオススメです
- 少子高齢化って実際はどういうこと?ピンとこない。
- ITとグローバル化って私に関係なさそうだけど...
- 政治とか経済とか難しい話は苦手だけど知っとかないとな、と感じる
- 今の日本の会社員生活に行き詰まりを感じる
- けど起業とかって意識の高い人のやることでしょ関係ない
- 海外に出たい人
- アラフォー・アラサーで転職を考えている人
政治や経済オンチな私でも、理解できるように分かりやすいグラフやデータもあり
(全部分かってはもちろんいませんが)
意識高い人でなくても行動したほうがいいと腑に落ちる内容でした。
ちきりんさん(って知り合いじゃないけど^^;)の想像力、すごいな〜と思います。
海外就職を目指す私は、仕事になる軸が欲しいなと思っていたのでこの本を読むことにしました。意識が高くない私に刺さった部分を抜粋していきます。
- なんとなく生きるとあとあと辛い人生になるかも?
- 今日本で起こっていることを知り危機感を感じられる
- 日本が窮屈で世界に出たくなるあるある
- 手に職・資格・貯金の時代はオワコン
- 老後に向けて貯金は古い?お金とスキルと豊かさ
- まとめ これから生き抜くにはどんな行動をすればいい?
なんとなく生きるとあとあと辛い人生になるかも?
会社になんとなく入って
嫌じゃない仕事をして
暮らせない事はないけど高くもない給料もらって
休みの日は好きなことをして過ごす
という生活でも確かに暮らしてはいけます。
私も会社を2回クビになるまでは自分もそうしていくんだと思っていました。
今50代以上の人とかは、それでも今までの貯蓄があって超浪費!しなければ暮らしていけるでしょう。ただ、、今40代とか30代以下なら...?
「厚生労働省は5年も前から70歳まで働ける企業の普及・促進活動を始めている」(P.25)
とあるように、70歳が定年になる可能性も見据えている必要もあります。
今40代以下の人は何かしなければいけないのは分かったけど、具体的に70歳以上のことってイメージできない
私もそうでしたが、この本に
「たとえ70歳まで雇用が維持されても給料は大幅に下がり、40歳の上司の下で働き続けることになる人も増える」(P.28)
とあり、ボーっっと生きていると70歳までこき使われて働き続けることになってしまうのです。
今リゾートバイトで20代の上司の下で働く36歳の私。抵抗はないですが会話をしていて10歳差は世界が違うなと感じることもあります。流石に70代になって30歳下の上司ってどうなんだろ...
ミニマルに生活費を抑えてリゾートバイトをすることにした時に書いた記事です。
なぜ一人暮らしを辞めてリゾートバイトへ行くのか? - 海外好き崖っぷちミドサーMinisakiの実録ライフ
今日本で起こっていることを知り危機感を感じられる
日本が衰退する、日本はオワコンとか聞くけど実際は今そんなに変化ないし大丈夫でしょ。
以前の私はこんな風に私は考えていました。
「これまでの世代の人たちが日本で日本人にモノを売る仕事に就き、かつそういう仕事をやっていればどんどん給料も上がっていたのは、日本が市場として成長し続けていたからです。残念ながらこれからの子供たちにはそういう未来は用意されていません」(P.34)
この本の前半部分を読むと、長い目で見ると確かにそうだな、と日本の中だけでの経済成長はないことが実感できます。
「今の若者は将来の収入の伸びも見込めず、節約意識も高いのです。」(P.32)
「これからも利便性の高いネットサービスを利用したり、時間の節約になる商品や格安商品を売る企業に、日本市場で急成長を遂げる個別企業は数多く出るでしょう」(P.33)
「人口の40%が65歳以上、定年が70歳になって開発エンジニアが40代から60代となった電機メーカーが(新興国の)インドやブラジル、フィリピンの若者が欲しいと思える家電製品を開発し続けるのは不可能でしょう」(P.72)
実際に少子高齢化となったら生活はどうなるのか?超具体的な記載がたくさんあって、政治や経済に疎い私にも刺さる部分がいくつもありました。
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日本が窮屈で世界に出たくなるあるある
「日本が合わないな」と感じているのは私だけではないはず。こんなこと、ないですか?
「(日本の)大組織には誰もが読み返さない会議の議事録でも何度も練り直して上司のチェックを受けて完成させるといった、意味の分からない仕事がたくさんある 」(P.94)
ネットで調べればすぐ分かることを知らず、新入社員より英語が不得意な部長や課長。不可解なほど意思決定が遅く、中身より形式を重視するなど、意味不明な慣行が曲がりどおる組織。(P.95)
紙が大好き日本の会社は超アナログ。いまだにFAXとか書類にハンコとか。こんな効率悪いことに毎日自分の貴重な時間を費やすなんてもうウンザリ!
時代が変わっているのに、枠にはまった考え方しかできず、何でも否定から入る癖がついてしまっている40〜50代も少なくありません。(P.95)
日本市場が閉塞感を強め、高齢者の雇用を確保するために、若者の給与や雇用を犠牲にするなど、若い人に負担を押しつけ続ける限り、海外に目を向ける若者は増え続けるでしょう。(P.113)
私も外資系を正社員でリストラにあったときは、理由は「一番若いから次もある」が理由だった。若い人を犠牲にして高齢者を守るのは日本の保守的な体質と言えそう。
手に職・資格・貯金の時代はオワコン
私の親は学歴・資格至上主義で小さい頃から色々な習い事や塾に通いました。
ただ、そんな育てられ方をして、やっと正社員になっても、リストラもされるし起業にも失敗します笑
正社員になること、資格などがあることと、資本主義で生き抜く力は無関係なことを私が身をもって証明しています笑
手に職があれば安泰、貯金ができるくらい働けば安心というわけじゃないんだよね
「「手に職をつければ安心」と言っても、その専門技術を必要とする職業や市場自体が消えてしまっては意味がありません。」(P.78)
youtuberでメンタリストのDaigoさんも、市役所を潰して全部オンライン完結型にし、スマホを高齢者に無償支給して公務員をクビにしたら経済的にいいし、高齢者のボケ防止のためにももスマホで新しいことをさせる方がいいって動画で言ってた。安定のはずの公務員だっていつなくなるか分からないね。
「今や難関資格さえ取れば、一生食べるのに困らないという考えは通用しません。医療や介護関係の仕事をしている人が職探しに困らないのは、彼らが資格を持っているからではなく、労働市場において供給を大きく超える需要があるからです。」(P.106)
発展途上国の空港で、観光客にまとわりつく客引きの少年たちは、学校も行っていないのに数カ国語を操ります。彼らが持っているのは語学力ではなく、市場で稼ぐ力に他なりません。(P.215)
私が井の中の蛙のまま起業して失敗した体験談はこちらの記事にあります。
【失敗談】勢いで起業した私の3つの想定外な失敗〜リストラ、廃業を経て海外就職しようと思えるようになるまで〜 - 海外好き崖っぷちミドサーMinisakiの実録ライフ
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老後に向けて貯金は古い?お金とスキルと豊かさ
最近こんな記事も書きましたが、お金を使えば入る!は今の日本では通用しません。
【体験談】都会に住んで高い服を着ても稼げません!〜個人起業に失敗した私のリアルに稼げなかった話〜 - 海外好き崖っぷちミドサーMinisakiの実録ライフ
いかにミニマルに生活費をかけずに生きて、自分で道を切り開く力があるかが今の時代を生き抜くスキルだと思う。
「毎月給料が振り込まれ、年に2回はボーナスも出るし、退職金ももらえて貯金もたっぷり使っています。けれど長らく組織から給料をもらうだけだった人には、自分で稼ぐ力がありません。」(P.81)
「100歳まで生きるかもしれない時代に、過去に貯めた資産を後世大事に握りしめ、資産が減らないか、これで十分かと心配しながら生きる人生は楽しいものではありません。」(P.87)
「そうではなく、組織を離れても稼げる力や、年齢を重ねても新しいものに挑戦できる好奇心や前向きな姿勢、見知らぬ人とも良好な関係を築ける人付き合いの能力などが、人生の豊かさを決めていくのです」(P.88)
まとめ これから生き抜くにはどんな行動をすればいい?
やりたいことを見つけ
複数のシナリオをもち
市場で稼ぐ力を身につけ
というのが、オリジナルの後半の人生を設計するポイントと書かれています。
やりたいことを見つけるというのは何となく模索してきたものの、
複数のシナリオをもつというのは私も今まで考えてもみませんでした。
起業して一本でやっていくことにこだわらなくても、複数の収入の柱を持てばいいし。
やりたいことがピンとこないなら不完全でも走り出してもいいし。
稼ぐ力がないなら、稼いでいる人のそばに行って環境から変えるのもいい。
今までの会社員生活で思考が凝り固まっていて、閉塞感は感じているけど閉塞したまま行動していたことに気づきました。
時代は変わっていくので、閉塞感に麻痺せずに自分ならではの人生のシナリオを描いて、遅咲きでもいいから70歳になった時「自分らしく生きれた」と思えるようになりたいな。
そんな1冊でした。
海外就職に対する気持ちを明確にするためもありこの記事を書きましたが、私のような気持ちをお持ちの方に参考になれば嬉しいです!お読みいただきありがとうございました。